Glacier National Park(3)
Day3 8/9/04
Rising Sun - Logan Pass - Highline Trail - Granite Charlet - The Loop - Logan Pass - St. Mary Camp site
今日は、朝から終日トレイル歩きの予定である。朝6時に起き、朝食後急いでテントをしまい出発。朝7時半にはLogan Passのトレイルヘッドに到着した。早朝ならさすがのLogan Pass駐車場もがら空きだ。

(Logan Passからの風景)
今日歩くHigh Line Trailは解説書によると高低差が少ないが、距離は長い(約11マイル)ロングトレイルだ。トレイルヘッドはLogan Passのすぐ脇からでていて、自分たちは最初トレイルヘッドを見逃してしまったが、よく見れば間違える訳はない。トレイルに入るとすぐに急峻な崖を歩く事になる。ここは道路からもよく見えるので、一瞬「わぉ。危険そうー」って思うが実際歩いてみると対した事はない。トレイルは良く整備されていて、幅もしっかりとってある。落石等も少なそうな岩質であり安心して歩いて良い。

崖歩きはすぐに終わり、なだらかな草原を歩く事になる。1時間ほど歩いた所で突如ビッグホーンシープに遭遇した。これまでこの距離でビッグホーンシープを見た事はない。もう手を伸ばせばすぐ触れそうな距離で、雄のシープ2匹がひたすら草を食べている。それにしても見事なホーンだ。あまりに人間を恐れないので、この野生動物達は所謂「人間に慣れている」というよりも、「人間がいる場所は天敵が近づかないから安心」と、彼らなりに人間を利用しているのではないだろうか?

トレイルの前半部はトレイルの下を並走しているGTTSを走る自動車が煩わしいが、しばらくするとトレイルは道路から完全に離れて見えなくなる。このトレイルから見る景色は本当にすばらしい。昨日車で通過したGoing to the Sun Road(以下GTTS)とほぼ並走しているとはいえ、より高度の高いトレイルから見ると、まったく違う山並みに見えるから不思議だ。

花畑や草原、急峻な崖の縁にできたトレイルを歩くのは本当に至福の時間だ。ほとんど登りがないというのもこのトレイルの特徴で、その分周りの景色を楽しみながら歩く事ができる。(クマに気をつけながらだが)
トレイルの半ばですれ違ったおじさんが、「今朝Granite Chalet付近で子連れのクマを見たから気をつけろよ!」と教えてくれた。自分たちのクマ対策は「鈴」オンリーだったので、一瞬たじろいだが、まぁなんとかなるだろうということで先を急いだ。クマ対策と言えば、やはりこの辺はクマが頻繁に出没するエリアという事ですれ違うハイカーはほとんどみなペッパースプレーを所持している。自分たちも買おうかと思ったが、公園内のストアでは$49と高かったのでやめた。大声出せば大丈夫だろうと、、、。(甘過ぎか?)
歩行中天気は概ね良好だったが、3000メートル近いトレイルはやはり寒い。直射日光が当たると暖かいが、風が吹いたりガスの中に入ってしまうと途端に寒さが襲ってくる。真夏といえど、高所のトレイルを歩く時は雨具や寒さ対策が重要だ。特に山の天気は決まって午後から悪くなる。今回も例外ではなく、午後からやや雲が増え始め、稜線上はほぼ雲に覆われてしまった。自分たちのトレイルは稜線よりやや下を歩いているため問題はなかったが、景色が損なわれるのはやはり寂しい。トレイルも終盤に差し掛かると、ガイドブックおすすめのバリエーションである「Grinnel Glacier Overlook」への分岐点となる。ここから急登300メートルで稜線上にでて、そこから稜線の裏側にある有名なGrinnel Glacierが眺めるというのだ。しかし稜線上は明らかにガスっていて視界は悪そうだ。Overlookから帰ってきた初老のハイカーは「全然みえなかったよ。だめだめ。」とのこと。自分たちも迷ったが、一瞬でも見えるかもしれないと期待して登り始めた。しかし登り始めて10分。あまりの急登に息が上がる。直線距離0.9マイル、高低差300メートルと数字上は大した事ないが、実際に登るとけっこう大変だ。なんとか稜線に出たがやはり視界はゼロだったのですぐに戻った。Overlookの分岐点からGranite Chaletまでは約30分。Granite ChaletはNational Historic Monumentに指定されてるだけあり歴史のある山小屋だ。現在も現役として活躍中である外観はとても雰囲気があり素敵だった。この時点で時計は1時を丁度過ぎた所であった。
山小屋で一休憩と思ったが、どうやら急いで下山すればThe Loopから2時に出るhiker's shuttleに間に合うかもしれなかったので急いで下山した。ガイドには約1時間半と書いてあるコースなので急げば30分くらい縮められるかもとタカをくくっていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。下れど下れどthe Loopには到着せず時間だけが過ぎていく。下山途中の道もお花畑がたくさんあってとても素敵な景色の下山路なのだが、ゆっくり観賞している時間はなかった。なんとかThe Loopに到着したのが2時20分。さすがにバスは出発した後だった。

バス停には同じ日本人ハイカーが2人バスを待っていたが、2人もバスに間に合わなかったようで途方に暮れていた。しかし次のバスが来る5時まで時間を無駄にするのもしゃくなので、ヒッチハイクにトライ。お二人は見事に車を停めて、Logan Passへ向かって行った。それを見ていた自分もうかうかはしていられずヒッチハイクにトライ。とはいえアジア人男性ハイカーに車を停めてくれる人はなかなかいなく20分くらいは親指を立てていただろうか、やっとオープンカーに乗った白人男性が停まってくれた。一瞬「一人でオープンカーでグレーシャー?、、、ゲイだったらどうしよぉー」なんてどうしょうもないことが頭をよぎったが考え過ぎだった。彼はまったくの良い人で、自分の疑い深さを恥じた。彼と色々話しながらLogan Passへ向かったが途中工事渋滞もあり彼とはたっぷりとしゃべることができた。彼は地元のニーちゃんで、今日は天気が良かったのでグレーシャーのHidden Lakeトレイルにハイキングに来たとの事。その昔、日本人のガールフレンドがいたので、自分を見て明らかに日本人だと思ったらしい。どうも日本人はその振る舞いですぐ日本人とわかるとの事。さすがである。車を停めてくれたときに「サンキューサンキューを」連発していたのがどうも怪しかったのか?これ以上は彼のプライベートなので書かないが、汗マミレのカラダで、素敵なオープンカーに乗ってしまい大変申し訳なかった。(しかし自分はオープンカーでGTTSドライブなんてもう最高の気分だった!)オニーさんありがとう!
Logan Passに到着すると駐車場は既に満杯、しかし自分が車を停めていた特等席に兄ちゃんの車を駐車させてあげることができた。せっかく乗せてくれたにーちゃんに少しでもお礼がしたかったので、これは良かった。ついでに「コーヒーでも飲んでくれよ」ってかっこ付けて$5手渡した。こういう場合にお金を払うべきかどうか実際わからない。彼がお金目当てで乗せてくれたはずでないのは明らかなので、逆に失礼に当たってしまうかとも思ったのだが、ニーちゃんは気持ちよく受け取ってくれたので良しとしよう。こういうのは気持ちが大事だ。ニーちゃんに別れを告げて、自分は車に乗り込み仲間を迎えにLogan Passに戻った。途中Mountain Goatがウヨウヨいたがゆっくり見ている時間はなかった。

Loopで仲間を乗せ、再度Logan Passに向かう。Logan Passで少し休憩した後、今夜のキャンプサイトを見つけなければならなかった。時間は昨日より少し速いので、まぁRising Sunは確保できるだろうと思っていたら甘かった。いざRisingSunに到着すると[Camp Ground Full]の看板が。がーん。これはかなりショックだった。仕方ないので少し先のSt. Maryキャンプ場まで急いだ。St. Maryのキャンプグラウンドはまだ余裕があり、見晴らしの良いテン場をゲット。トレイル歩きで疲れたカラダをゆっくり休めた。(しかし夕方にはほぼ満員になっていた)St.MaryキャンプサイトはRising Sunより広かったが、ストアなどの施設はなく、RVのキャンパーが多くハイカーは少ないようだった。そのためかどうかしらないが夜遅くまで若者がけっこううるさかった。

参考
トレイルガイドブック
日本語: 山と渓谷社「USAナショナルパーク ハイキングガイド」、地球の歩き方「アメリカの国立公園」
英語:Glacier Natonal Park Home page
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